グローバルマーケットウォッチ 2019年2月3日
1月としては最もパフォーマンスの良い年 2019年2月3日
2019年1月もあっという間に終わった。
戦々恐々の中で新年を迎えたが、蓋を開けてみれば、世界のリスク資産は大きく反騰した。特に、米国株価は1989年以来のいいスタートなった。
テクノロジー株の多い米ナスダック指数はインターネットバブル崩壊後の2001年以来の好調なスタートなった。
連日発表される企業決算は強弱まちまちといったところだが、心配された米国の金融政策が急に手綱を緩めたことで、安心感が広がり、テクノロジー株だけでなく、株式市場全体にじわりじわり(おっかなびっくり)ではあるが、資金が戻っている。
多少身構えていただけに拍子抜けし、ある意味びっくりしている。
足元では株式以外に高い利回り運用対象はない
しかし、よくよく考えてみると、投資家は株式を敬遠するとなると、運用資金の持って行き場所に困ることになると思う。
懐の大きな運用先は株式と債券であるが、債券は利回りが話しならないほどひくいので、現金代わりの短期の債券以外には運用対象にならない。
先週も書いたように、金やREITにも資金を振り向けてはいるが、大量の資金の受け皿にはならない。
従って、やはり株式市場に資金を持ってこざるをえないのではないか。
ここのところ、割安になった新興国株にも物色を広げている。
私なりに足元の状況でアッセトクラスをランク付けすれば、以下のようになる。
1 グローバル株式(先進国、新興国)➡️ キャピタルゲイン目的
2 グローバルREIT ➡️ 確定収入目的
3 現金、短期債券 ➡️ 株式急落時の待機資金手当
4 ゴールド ➡️ ポートフォリオヘッジ目的
5 中長期米国国債 ➡️ ポートフォリオヘッジ目的
6 コモディティー
特に、REITに関しては、高い確定収入だけでなく、乱高下のリスクが以前よりも小さくなってきていること(リスクが低下)が見直されているとの指摘があることにも注目される。
従って、当面は再三、提示している以下のポートフォリオ構成が望ましいということになる。
長期資金(50%)は利回り確保狙い: グローバル株式/REIT
短期資金(40%)は流動性確保狙い: 現金と短期債ファンド
マーケット急落時のポートフォリオヘッジ(10%): 米国国債とゴールド