グローバルマーケットウォッチ 2020年7月12日
コロナショックの本格化を恐れるプロ投資家 2020年7月12日
来週から第二四半期(4-6月)の企業決算発表が始まる。マーケットは様子見気分が広がっているが、好決算間違いのない銘柄(ほとんどがテクノロジー関連株だが)に買いが集中しているようだ。
米ナスダック指数だけが史上最高値を今週もまた更新して終えた。
しかし、プロの投資家は、今の個人投資家の投機的な動きに懐疑的で、リスクを感じている。
かといって、「FED(中央銀行の超金融緩和)とは敵対しない」(過去とは違うマーケットではないか)という姿勢で、売るわけでもなく静観している。
足元の株価収益率の異常な高さ、一向に収束しないコロナ感染、米大統領選挙の不透明感などを総合的に考えると、マーケット経験の豊富なプロであればあるほど慎重にならざるを得ない。
その表れが、金価格のじり高である。10年近く前の史上高値1900台にあと100ドル余りまで来ている。
歴史を知る投資家は、近い将来のインフレ再燃、倒産ラッシュ、金利急上昇、金しか上がらない世界に備えているのではないか。
彼ら(私も含めて)のポートフォリを想像すると以下のようになる。
株式:35%(長期展望のリターン追求)
REIT: 15% (当面の現金収入)
金 :25% (リスクヘッジ)
現金性資産:25% (クラッシュ時の流動性確保とバーゲンハンティング用)