グローバルマーケットウォッチ 2020年11月8日
予想外に早く、動いたリスクマネー 2020年11月8日
世界のリスク資産が予想外に早く、立ち直りを見せた。
今週のパフォーマンス(%)
米S&P500 +7.3
米ナスダック +9.0
日経平均 +5.8
ドイツ株 +7.9
英国株 +6.0
新興国株 +6.2
グローバルREIT +5.0
米国REIT +4.7
日本REIT +3.5
金 +3.9
足元の2大リスク要因の米大統領選挙の混沌、世界的コロナ感染の猛威の中にもかかわらず、行き場のない緩和マネーが今や人間の心理(イールドハンティングとFOMO)に左右され、マーケットは一気にリスクテイクに動いた感じだ。
私の予想だが、欧米の個人投資家が痺れを切らして、動き、ファンドも追随したのではないか。
物色の中心はやはり、テクノロジー、ヘルスケアー、E-コマースといったセクターで、割高に見えるが、これからのニューエコノミーで予想される付加価値を先取りする形でバリュエーションを高めている。
さらに、今後も続く金融緩和の拡大を見越して、インフレにも対応する動きも見られる。金や世界の不動産市場にも資金が流れ込んでいる。
今やグローバルスケールで揺れ動く投資家心理によって、ボラティリティーはますます高まることは避けられない。
怠りなく、それに耐えうるポートフォリオを組んでおく必要があるのはいうまでもない。